まだソ連時代の映画です。監督は『惑星ソラリス』や『アンドレイ・ルブリョフ』で有名なタルコフスキーです。
自伝的な作品といわれています。確かに、作品中には少年時代の監督とその母親との関係が中心に描かれています。
しかし、全体として筋らしい筋もなく、いわば映像詩のごとく次から次へと幻想的で象徴的なシーンが畳み掛けるように見るものを圧倒します。
冒頭のシーンはあるどもりの青年が超能力を持つらしい女性セラピストによってどもりを克服する場面が丹念にというか執拗に描かれています。「今私は十分に話し伝えることができる」と完璧に青年が言えたシーンで映画が始まります。BGMはバッハのコラールです。
見る人によっては、自己の幼年時代・少年時代のこころの傷をうずかせるような作品かもしれません。
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