2010年5月16日日曜日

見通せない相手について

 職場においても学校においても人間関係というのはもっともうっとうしい問題を提議するかと思えば、プラスに働くときは生きがいそのものになったりします。人は誰かのために役に立っているときに生きがいを感じるというのは確かではないかと思います。
 それだけに人間関係がうまくいかないときの割り切れなさや不完全燃焼のストレスは後を引くものです。
 そんな人間関係で感じるトラブルの大半は互いに自分の影を投影し合い、同時に相手に自分の影を無意識のうちに当てはめてさらには見えないクモの糸でがんじがらめにすることによって逆に自分自身をがんじがらめにしてしまうことから身動きができなくなってしまうケースが少なくありません。投影であるだけでなく、相手に自分のこころの中のマイナスの人格像を転移してしたいりされたりするのです。
 そうなると、相手の姿が自分の影で真っ黒に塗りこめられて、見通しが利かなくなります。透明でなくなるのです。
 相手の正体が得体の知れないものになってしまうのです。相手が肉眼で見える姿の背後に何か隠していると思われるのですが、その正体が見通せないそんな不安に捕らわれます。これこそ自分の影なのですが、この見通しが立たないうちはその人との人間関係はネバネバした状況にネバネバした指を突っ込んで悪化させることになってしまいます。まずはゆっくり休んで自分の影を見つめられるだけの体力を養うことが肝心ではないでしょうか。

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